最近のツアープロは本当によく飛びますね。
300ヤード超えは当たり前、
350ヤードや400ヤードを超える選手もいます。
スコア的にも予選通過ラインが4アンダー、
なんていう大会もあって
ゴルフはこんなにも簡単なのか?
と思ってしまいます。
そんな中、プロゴルファーの飛びすぎに規制をかける、
という動きがあるようです。
以下、引用
ゴルフのルール、競技規則、クラブやボールの規制を決めるゴルフ界の総本山とも言えるUSGA(全米ゴルフ協会)とR&A。今年2月にはその2団体がディスタンスインサイトレポートという共同声明を発表。それは衝撃的な内容であるとともに、明らか飛距離アップに「NO」を突き付けた声明だった。
GOLF TODAY4月号より
なんと、ここ20年で平均飛距離が20ヤードも伸びているんだそうです。
出典:GOLF TODAY4月号
PGAツアーに至っては平均300ヤード超え
タイガーウッズがプロデビューした時から
40ヤードも伸びていますね。
このままの流れでいくと、
400ヤードが当たり前な時代が来るかもしれませんね。
プロゴルファーの技術アップは嬉しい話だと思うのに
飛距離アップに「NO」を突き付けた
とはどういうことなのでしょうか?
コース改造するゴルフ場が相次ぐ
プロゴルファーの飛距離アップに伴い、
各ゴルフ場もコース改造して
距離を伸ばしているのだそうです。
以下、引用
また、レポートではプロの飛距離が伸びたことに対応するため、コース改造により世界中のコースが長くなった。その結果、プレーフィーが高騰化するだけでなく、アマチュアにはゴルフは”難しくて、時間がかかるスポーツ”になっていると指摘。
GOLF TODAY4月号より
プロゴルファーの飛距離アップに伴い、
各ゴルフ場がコース改造を行い、
プレー代が上がり、
コース自体も難しくなっているようです。
アマチュアゴルファーからしたら
あまりうれしくないですね。
プレー代も高いし
気持ちよくラウンドできないので、
ゴルフ辞めたい人も増えるのではないでしょうか?
しかも、コース改造にも限界があります。
お金もかかるし場所の確保も大変です。
プロゴルファーからは賛否の声
USGAとR&Aの声明を受けて
プロゴルファーからは賛否の声が上がっています。
フィルミケルソンは批判的な意見です。
以下、引用
我々選手はジムで体を鍛え飛距離を伸ばして、試合で戦っている。そういう努力をしている選手に、このレポートは「進んできた道を逆戻りしろ!」と言っている
GOLF TODAY4月号より
タイガーウッズ
は肯定的な意見です。
以下、引用
僕がツアーに出始めたころは270ヤードを超えたらコースから飛び出してトラブルショットになったが、今はみんなハイブリッドでも270ヤードを飛ばす、だからゴルフゲームは変わったが、土地には限界がある。
GOLF TODAY4月号より
確かに、飛距離アップを目指してトレーニングに励んできた選手にとっては、
努力が無駄になるような気がして面白くないかもしれません。
ミケルソンの言うこともわかります。
ゴルフメーカーにしても、
せっかく飛ぶクラブや飛ぶボールを開発しても
全て無駄になってしまいます。
でも、今のままでは飛ばすことが全て、
みたいなゴルフになっているような感じです。
ドライバーを飛ばしてパーオンし、
パットをたくさん入れた選手が優勝する。
大げさに言えばそんな感じの試合が増えているような気がします。
メジャートーナメントはそれなりの難しさがありますが、
それ以外のトーナメントはスコアの伸ばし合いで、
差がつかなくなっているように思います。
コース改造にも限界がある
タイガーウッズの言う通り、
コース改造には限界があります。
コースを長くすればするほど
コース改造にお金がかかり
広い土地が必要になり
コースを管理することが大変になります。
広大な土地に対する固定資産税もかかり、
コース管理の従業員の人数も増えて
人件費も上がります
当然、プレー代が高くなり、
コース自体も難しくなるので
アマチュアゴルファーがラウンドする回数も減るでしょう。
ゴルフ人口の減少にもつながりかねませんね。
ゴルフがつまらなく感じる
今のトーナメント中継を見ていると、
ゴルフがつまらなくなっているような気がします。
飛ばすことは素晴らしいですが、
ゴルフの難しさが伝わってきません。
体を鍛えて飛距離を伸ばせば、
短いクラブでパーオン、
パットをたくさん入れた選手が勝ち
そんなトーナメントが多くなっている気がします。
スコアに差がつかない試合が目につきます。
もちろん技術は凄いんでしょうけど、
あまり技術の差がわからず
誰のゴルフがうまいのかわかりにくくなっています。
ミケルソンの言うことはわかります。
しかし、ファンあってのPGAツアーです。
大切なのはファンが見たいと思えるようなツアーにすることだと思います。
今のままでは、プレーフィーが高くなり、
ゴルフが難しくなって
ゴルフ人口が減ってしまいます。
道具に規制をかけるしかない
個人的には、やはり道具に規制をかけるしかないと思います。
高校野球は金属バット、
プロ野球は木製バットを使うように
アマチュアの試合とプロの試合で
使えないクラブ、使えないボールを
細かく分ける必要があります。
道具に規制をかけたうえで
体を鍛えて飛距離アップを図ることは
無駄にはならないと思います。
規定の範囲内で技術を競えばいいことです。
プロゴルファーに合わせるために
コースがどんどん長く難しくなって
プレー代が上がるのは避けて欲しいものです。