全米オープン初優勝のデシャンボー!実は緻密な戦略の結果だった

ブライソンデシャンボー トーナメント
週刊ゴルフダイジェストより引用
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2020年の全米オープンは、
ブライソンデシャンボー選手が6アンダーで
圧倒的な優勝に終わりました。

当初は、世界ランク1位のダスティンジョンソンや
2位のジョンラームが優勝するだろうと
いわれ、デシャンボーが優勝するなんて、
誰も予想していませんでした。


その理由は彼の発言にあったのかもしれません。

少々曲がってラフに入っても全てのホールでドライバーで攻める、
ラフに入ってもショートアイアンで打てれば問題ないよ。

全米オープンといえば、ラフが深くて苦労するトーナメントです。

ラフに入ったらトッププロでもグリーンまで打てないことが多いです。

フェアウェイが狭くて深いラフのウィングドフットで
その発言は無謀とも思える発言とも思われました。

ブライソンデシャンボー選手について

ブライソンデシャンボー選手はマットサイエンティストと言われています。

マットサイエンティストては狂った科学者という意味です。

画像にするとこんなイメージです。

マッドサイエンティスト

ちょっと変人に思われているようですね。

なぜこんなふうに呼ばれているのかというと、
これまでの常識を覆すような言動や行動をことをするからです。

例えば、
アイアンのクラブを全て同じ長さにしたり、
コロナ休み中に肉体改造して筋肉ムキムキになったりしたことです。

特に、筋肉ムキムキはスイングに悪影響といわれています。

大きな筋肉は体の回転を鈍らせたり
スムースに振れなさそうですよね。

今回の発言も常識を覆すものといえます。

このように、常識を逸脱したような行動をとるのがデシャンボー選手です。

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実は最も優れた戦略だった

しかし、私は全米オープンの放送をみていて、
デシャンボー選手のゴルフは
とても戦略的で理にかなっていると思えてきました。

それは、出場選手の中て唯一、
4日間オーバーパーのないスコアの安定度が物語っています。

ダブルボギーなし、ボギーも11個しかないという
とても安定した内容です。

優勝はまぐれではないことは言うまでもありません。

私がデシャンボー選手のプレーがとても戦略的だったと思える点を
いくつか挙げてみました。

ラフに負けない腕力

デシャンボー選手はコロナ休み中に
ムキムキの肉体改造をしたことは話題になりましたね。

短期間の間に体形が大きく変わるほどの筋力トレーニングをしたようです。

私は、それは、この全米オープンのために鍛えたと思えました。

全米オープンの深いラフから打つ対策です。

通常の選手は深いラフから無理に打つと
芝に引っかかり手首を痛めてしまうことさえあります。

しかし、あれだけ鍛え上げられた腕や上半身だと、
ラフに負けないで振りぬくことができます。

デシャンボー選手は、
170ヤードあっても9番アイアンくらいで届くきます。

ラフからのショットはあまり苦にならないのかもしれません。

常軌を逸した肉体改造は、
ラフからのショットに役立っているのです。

ドライバーで少しでもグリーンに近づける、
という戦略はデシャンボー選手にとって、
ベストな戦略だったと思います。。

ありえないほどの全力素振り

デシャンボー選手のプレーをみて、
ティーショットのときの素振りが印象的でした。
ボールの後ろで2回3回と全力で素振りしてからアドレスに入ります。

そんな選手、他にはいませんね。

これだけ全力で素振りをするので、
緊張した場面でもいいショットが打てるのだと思いました。

緊張した場面では、
どうしてもまっすぐ飛ばそうという意識が働き、
スイングが止まってしまうことがあります。

デシャンボー選手は全力素振りをすることで、
そういった意識を薄れさせているように見えました。

それに、あれだけ振りまくると、
疲れて力みも無くなるんだろうなと思いました。

ミスの少ないスイング

デシャンボー選手といえば、
極端なハンドアップで腕をピーンと伸ばしたアドレスが特徴的です。

腕とクラブに角度が付かず、
一直線になっています

そして腕を伸ばしたままテークバックからフォローまでスイングします。

このスイングをすることで、
スイングは安定してミスが少なくなるのです。

なぜかというと、腕を伸ばしたままスイングすることで、
コンパスのようにクラブヘッドがきれいな円軌道を描くことができるからです。

スイング軌道が円軌道になると、
インパクト前後でクラブヘッドが低いところを通過するので、
打点が少々ずれてもミスにならずに飛んでいきます。

点ではなく線でボールを捕らえるスイングです

さらに、極端なハンドアップに構えることで
ダフリにくく、左に曲がりにくくなります。

それは、

  • クラブのネック部分が浮いて芝の抵抗が少なくなる
  • ネックの部分を浮かせるとクラブフェースが右を向く
  • ネック部分が引っかかってクラブフェースが返りにくくなる

などの理由があります。

デシャンボー選手は、ティーショットからアプローチまで
このスタイルを貫いています。

アイアンショットは左に曲がりにくくダフリにくい。

ラフからの抵抗も少なくなる。

デリケートなアプローチでもダフリにくい。

そんなミスの少ないスイングなので
安定したショットができたのだと思います。

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まとめ

ブライソンデシャンボー選手は、
フェアウェイの狭くてラフが深いといわれるウィングドフットGCで
ほとんどのホールでドライバーを使うという戦略をとりました。

一見無謀とも思えることをしますが、
実は緻密な戦略を持った理にかなった行動だったように思います。

無謀とも思える肉体改造は、
飛距離アップと深いラフへの対策です。

ラフがOKと思えば、
フェアウェイの狭いウィングドフットも広く感じるでしょう。

緊張の場面でもしっかり振り切るように、
ティーショットの前に何度も全力素振りをします。

コースマネジメントも怠っていません。

4日間オーバーパーのラウンドなし。

ダブルボギーもなし。

ボギーも11個しかありませんでした。

コースレート76の難コース、ウィングドフットを
完全攻略したといっても過言ではありません。

デシャンボー選手は全米オープンに
勝つべくして勝ったといえるでしょう。

今後もこのようなゴルフを続けていけば、
世界ランク1位になる日も近いのではないでしょうか?

今後もデシャンボー選手には目が離せません。

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