今年の全米女子オープンは、
アライセンカーパス選手の優勝で
幕を閉じました。
カーパス選手は、
アメリカ出身、
2021年デビューの25歳です。
初優勝が全米女子オープンとは、
見事でした。
単独トップで出た、
畑岡奈紗選手でしたが、
後半失速してしまいました。
過去に2回、
メジャーで2位に入っていましたが、
3度目の正直とはいきませんでした。
畑岡選手は、前日ノーボギーの
6アンダーでラウンドしました。
ちょっと出来すぎなので、
嫌な予感がしていました。
悪い予感が的中して、
とても残念です。
しかし、後半失速したのは、
決して畑岡選手の実力が
なかったからではありません。
いろんな悪い展開が重なり、
あるあるのパターンに
陥ってしまったからだと思います。
この記事では、畑岡奈紗選手が、
3日目に好スコアを出しながら、
最終日に崩れてしまった理由について
まとめてみました。
前日にパターが入り過ぎた
畑岡選手は、
前日に6バーディーノーボギー。
最終日も、
これくらいのスコアを期待した人も
多かったのではないでしょうか?
しかし、
3日目のプレーは出来すぎでした。
入れごろ外しごろのパターは、
全部入れていました。
さらにロングパットもいくつか入れて、
チップインバーディーも決めていました。
これが3日目のプレーです。
さすがにこれは、
出来すぎだと思いました。
前日にパターが入りすぎた選手が、
次の日パターが入らなくなるのは、
あるあるパターンです。
ツアープロでも、
2mのパットが入る確率は
50%と言われています。
入れごろ外しごろのパットを、
2回に1回は外すのです。
最終日に、前日の反動が来ても、
不思議ではありません。
最終日はパターが入らない展開は、
予想できました。
畑岡選手はそのことを受け入れて、
プレーしたかどうかはわかりません。
しかし、パターが入らず、
我慢のゴルフになる、
ということは頭に入れておくべきです。
バーディーが取れない展開だった
序盤の畑岡選手は、
カーパス選手と
互角の戦いをしていました。
ミスはどちらの選手にも出ていたので、
畑岡選手も負けていない、
という印象です。
ただ、バーディーが取れなかった。
唯一のバーディーが、
パー5で2オンしてのバーディーです。
野球やサッカーでも、
チャンスで点が取れないと、
プレーで圧倒していても
負けてしまうのと同じです。
チャンスを決めきれないと負けてしまう、
これは勝負の世界ではあるあるです。
バーディーが先行していた
カーパス選手の方が、
余裕があったのかもしれません。
バーディーが取れないと、
ボギーを打ちたくないので、
- 嫌な距離のパターを入れなきゃいけない
- アプローチは寄せなきゃいけない
- パーオンしなきゃいけない
という気持ちになりがちです。
ショットやパットに、
かなりプレッシャーがかかりそうです。
逆にバーディーが先行する展開になると、
- とりあえずボギーを打たないようにしよう
- チャンスが来たらバーディーを狙おう
という感じで、
気持ちに余裕を持ったゴルフに
なったかもしれません。
結果、14番で60ヤードのショットを
グリーンオーバーさせてしまいボギー。
これで、カーパス選手を
楽にさせてしまいました。
前半の9ホールであと1~2個、
バーディーが取れると、
また違った展開になったと思います。
しかし、前半9ホールで1バーディーは、
結構苦しい展開だったようです。
単独トップから勝ち切るのは難しい
単独トップで勝ち切れる選手は、
真の実力を持った選手か、
全く無名の選手だと思います。
優勝経験の多い選手は、
勝ち方を知っているので
余裕を持ったプレーができます。
無名の選手は、
勝ったら儲けもの。
という感じで、
思い切ったプレーができます。
しかし、畑岡選手のように、
周りの期待の大きな選手は、
プレッシャーもひとしおだった
と思います。
世界ランクは日本勢最上位
でも、メジャー優勝の経験はありません。
一番プレッシャーの大きいパターンです。
まして、渋野選手や笹生選手に、
先を越されています。
メジャー優勝は喉から手が出るほど欲しいはず。
でも、優勝を意識すればするほど、
プレッシャーは大きくなり、
プレーが硬くなります。
優勝を意識するな、
という方が無理なのかもしれません。
でも、カーパス選手に比べても、
プレッシャーが大きかったと思われます。
優勝争いの回数を増やすしかない
今後、
畑岡選手がメジャーで優勝するには、
どうすればいいのでしょうか?
結局は、優勝争いを
何回もするしかないと思います。
メジャーだけでなく、
他の大会でも優勝争いをすることで、
勝ち方を覚えればいいと思います。
変に優勝を意識することなく、
ベストなプレーで結果を残すことで、
いつの日かメジャー優勝できる日が
くるかもしれません。
こればかりは、畑岡選手が
乗り越えるしかないと思います。
まとめ
この記事では、畑岡奈紗選手が、
3日目に好スコアを出しながら、
最終日に崩れてしまった理由について
お伝えしました。
- 前日にパターが入りすぎて最終日に入らなかった
- バーディーが取れない展開だった
- 単独トップから勝ち切るのにプレッシャーが大きすぎた
これらが、
畑岡選手が崩れてしまった理由です。
前日に入りすぎたパターが、
翌日に入らなくなるのは、
あるあるパターンです。
なので、
最終日は我慢のゴルフになるのは、
ある程度予想できました。
しかし、我慢しきれなかったことは、
今後の課題だと思います。
でも、日本勢トップの実力のある選手。
変に優勝を意識せず、
これからも頑張って欲しいと思います。