ゴルフのスコアをアップさせるのに、
パット数を減らす努力をすることは
最も手っ取り早いといえます。
パット数を減らそうとすると、
必然的にグリーン周りから
いかに少ない打数で上がれるか、
ということを考えるようになるからです。
パット数はスコアの約40パーセントを占めます。
例えば、スコアが100なら、
パット数は40くらいになります。
90ならパット数は36くらい
80ならパット数は32くらい
70ならパット数は28くらいです。
ショットが100前後のレベルでも、
パット数が80台のレベルになれば
90前後まで減らすことは可能ななります。
つまり、スコアアップのためには、
パット数を減らすことが必要不可欠といえます。
しかし、パット数を減らすことは意外と簡単です。
例えば、ショットを80台レベルにしようとすると
- パーオン率をあげる
- ドライべーの飛距離と方向性をアップする
- アイアンの精度をあげる
といったように、
とても難しく感じると思います。
たくさんの練習量がいるし、
体力も使いそうですね。
でも、パット数を80台のレベルにしようとすると
- パターのタッチを合わせる
- ショートパットを入れる練習をする
- 考え方を変えて、寄せやすいアプローチをする
といったように、
考え方次第で減らすことができます。
家の中でもできそうな練習でOKです。
費用もかからないし、
手軽にできるんじゃないかと思います。
つまり、練習量や体力に関係なく、
パット数を減らすことは誰しもできることなのです。
パット数の数え方
パット数を減らす話の前に
パット数の数え方についてお伝えします。
パット数は、純粋にグリーン上で打った打数です。
カラーからパターで打ったパットは数に入れません。
また、まれにグリーンからアイアンを使うことがありますが、
それはパット数として数えます。
どういうときかというと、
- アプローチがOKの距離に寄ったのでアプローチのクラブでカップインした。
- グリーンの中にバンカーがあり、カップの反対側オンしたので、グリーン上からアプローチした。
- へこんだ形のグリーンでカップとボールの間がラフでカップの方向に転がせない
そんなときに、グリーン上からアイアンで打つことがあります。
2番目と3番目は、プロの試合では認られていますが、
アマチュアの競技では認められないかもしれません。
まして、我々のようにプライベートでラウンドする場合は、
マナー上認められません。
でも、グリーン上からアイアンで打ったショットも、
パット数に数える、ということを覚えておいてください。
パターでグリーンの外に出た場合
まれに、パターでグリーンの外に出てしまう、
ということもあります。
グリーンが速くて、
下りのパットが思いのほか転がってしまう場合によく起きます。
パターでグリーンの外に出た場合でも、
パット数はグリーン上で打った数のみとなります。
例えば、ファーストパットでグリーンを出てしまい、
アプローチをパターで寄せて、
1パットで沈めた、
この場合のパット数は2パットになります。
パット数を減らすコツ
パット数を減らすには、
グリーンの外からできるだけ
カップの近くに寄せることが大切です。
いかに優しく寄せられるかが、
パット数を減らすためのポイントになります。
アマチュアの平均で1mが入る確率は80%、
2mが入る確率は40%だそうです。
たった1m違うだけで、
入る確率が2倍も下がるんですね。
1mのパットは1回で入れられても、
2mのパットは平均1.5回かかる
アプローチで失敗して10m残ると、
3パットのリスクもあります。
これが18ホール積み重ねられると
大きなスコアロスになります。
なので、ロングパットやグリーンの外からは、
できる限り優しく寄せられる方法をとることが大切です。
そのためには、グリーン周りはできるだけ
パターを使えないか考えることをおすすめします。
なんだかんだいって、
パターは一番距離感と方向性を
出しやすいクラブだからです。
グリーン周りからウェッジを使うと、
スピンが入ったり、入らなかったりで、
距離感が合わせにくいです。
プロや上級者ならともかく、
アベレージゴルファーにとっては、
スピンコントロールは大変難しい技術です。
グリーン周りからグリーンに乗らない、
あるいはロングパットを残してしまう、
そんなことがあるとパット数はへらせません。
パターなら、スピンがかからないので、
計算が立てやすいです。
それに、デリケートなタッチが
一番出しやすいのもパターではないでしょうか?
ウェッジでダフリやトップで
グリーンに乗らないことはあっても、
パターでグリーンに乗らないことはまずないと思います。
フェアウェイやカラーの芝の抵抗が計算できない
という人もいますが、
慣れれば距離感が合うようになります。
芝の抵抗を考え、
どれくらい強く打ったらいいかは、
ラウンド前の練習グリーンで確認することができます。
練習グリーンでグリーンの外からパターすることで、
パターが使えるかどうかの情報をつかむことができます。
冬場の枯れた芝だと、
ラフからでもパターが使えるかもしれません。
夏場だと、フェアウェイから転がしても、
距離感が合わせにくくなるかもしれません。
芝の生え具合によって転がり方も変わります。
転がりの計算が立たないときはパターは使えませんが
グリーンの転がりとあまり変わらないときは
パターが使えます。
芝が生えそろっていなくてボールの下にスペースのないときは
ウェッジでは打ちにくいのでパターのほうが打ちやすいし
距離感も合わせやすいでしょう。
逆に芝が生えそろっていてボールの下にスペースがあるときは
パターでは転がしにくくなるので
ウェッジのほうが打ちやすくなります。
このように、芝の状態に合わせたクラブ選択をすれば
ミスを減らすことができてパット数も減らせるでしょう。
パット数をできる限り減らしたい、
という人は試してみてください。
ロングパットは距離感を合わせる
先ほどお伝えしたように、
1mと2mのパットでは、
入る確率が2倍も違います。
ロングパットはできる限り近く寄せないと、
3パットの確率が大きくなります。
3パットの数が増えれば、
必然的にパット数が増えます。
なので、ロングパットは
2パットで収めることを目標にすることが大切です。
そして、ロングパットをカップのそばに寄せるには、
距離感を合わせることが大切です。
パットは、左右のズレより
前後のズレの方が大きくなるからです。
2mオーバーやショートはあっても、
左右にズレることはほぼ無いでしょう。
できる限りカップの近くに寄せるために、
距離感を合わせることはすごく大切になります。
距離感を合わせるコツはインパクトの強さを一定にすること
ロングパットやグリーンの外からのパットの距離感を合わせるには
インパクトの強さを一定にすることが大切です。
ストロークの時にインパクトを緩めたり
逆に強く打ちすぎてしまうと
距離感もバラバラになってしまいます。
インパクトの強さが一定なら、
同じテークバックの大きさで
同じ距離を打つことができます。
つまり、テークバックの大きさによって
距離を打ち分けることができるので
距離感を合わせやすくなります。
例えば、5m、10m、15m、20mの距離の
テークバックの大きさを覚えておけば
距離感の間違えは激減します。
グリーンの速さが変わっても、
グリーンの速さに応じた強さで打てばいいのです。
例えば、同じ10mの距離でも、
グリーンが速いときは8mの強さで打ち、
グリーンが遅いときは12mの強さで打つ。
グリーンの速さに応じてこの距離を変えていく。
このような考え方でパターの練習をすれば、
必然的にパット数も減らすことができて
スコアもよくなるでしょう。
方向性が多少悪くても、
距離感さえ合わせられれば
2パットで収まる可能性もグッと上がるはずです。
なので、ラウンド前の練習グリーンでは、
ロングパットの練習でパターの距離感をつかんでおくことが大切です。
まとめ
パット数は、ゴルフのスコアの中で
約40%を占めるといわれています。
なので、ゴルフのスコアアップのためには、
パット数を減らす努力をしたほうが簡単です。
1ホール平均2パット以内で収めることができれば、
100切りは比較的簡単になります。
パット数を減らすためには、
- グリーン周りからはパターが使えないか考える
- 優しく寄せられないかを常に意識する
- ロングパットは距離感を重視
といった意識を持つことが大切です。