フェアウェイウッドより扱いやすく、
アイアンより飛ばせるユーティリティー。
ウッドとアイアンの間のクラブとして
活躍するはずの19度のユーティリティーが
上がらない。
そんな悩みを持つ人も多いと思います。
しかし、19度のユーティリティーは、
ロングアイアンを
ちょっと打ちやすくしたクラブです。
思ったほど、
簡単なクラブではありません。
5~6番アイアンで上がらない人は、
打つことが難しいと思います。
でも、打ち方や状況によっては、
球を上げられる可能性はあります。
この記事では、
19度のユーティリティーで、
球が上がらない原因や、
球を上げる方法について
まとめてみました。
19度のユーティリティとは
ユーティリティはもともと、
ロングアイアンをちょっと楽に
打てるようにしたクラブです。
ユーティリティーの番手は、
ロングアイアンの番手に相当している、
と考えていいと思います。
例えば、
5番アイアンに相当するクラブが、
5番ユーティリティーで、
ロフト角は25度前後になります。
19度のユーティリティは、
3番アイアンに相当して、
3番ユーティリティーと同じです。
やさしいとは言うものの、
ロフトが立っていると、
球は上がりにくくなります。
難易度でいうと、5番アイアンくらい、
球の高さは
スプーンと同じくらいの感じです。
そう考えると、球が上がらないのも、
納得できるのではないでしょうか。
なので、
グリーンにキャリーしてボールを止める、
ということは非常に難しいと言えます。
アイアン型ユーティリティーは球を上げにくい
ユーティリティーには、
アイアン型ユーティリティーと、
ウッド型ユーティリティーがあります。
文字通り、
アイアンに近い形をアイアン型、
ウッドに近い形がウッド型になります。
一般的にアイアン型は、
球が上がりにくく、
ウッド型の方が
球が上がりやすくなっています。
その理由は、
ウッド型の方がソールが広いため、
低重心だからです。
ユーティリティーの19度が上がらない、
という人はアイアン型を
使っている可能性もあります。
アイアン型はソールが薄いため、
ウッド型よりも
球は上がりにくくなります。
アイアン型ユーティリティーは、
球をコントロールしやすい
というメリットがあるものの、
ロフト19度になると
3番アイアンに近い難易度になります。
なので、ヘッドスピードが遅いと、
球は上がりにくくなります。
あなたのユーティリティを確認して、
アイアン型の場合は、
ウッド型を検討してみてください。
ダウンブローに打ち過ぎ
19度のユーティリティーが
上がらない原因は、
ダウンブローに
打っているからかもしれません。
ダウンブローに打つことで、
ロフト角が立って
インパクトするからです。
ヘッドスピードが遅い人にとっては、
打ちだし角が15度くらいは必要です。
ダウンブローに打つことで、
インパクト時のロフトが立って、
15度以下になっている可能性があります。
ユーティリティーはアイアンに近いため、
ダウンブローに打つことが
推奨されています。
しかし、19度のユーティリティーで
ダウンブローに打てば、
十分な高さを出せない可能性があります。
19度のユーティリティーは、
あまりロフトを立てないで
打つことが大切です。
ハンドファーストに構えたり、
ダウンブローに打つことで、
高さが出ず十分な飛距離が
出ないことがあります。
なので、スプーンなどと同じように、
ボールの位置を少し左に置き、
サイドブローで打ってみてください。
ボールが浮いていれば上げられる
19度のユーティリティーは、
球が上がりにくいため、
ライによっては球を上げることが
難しくなります。
例えば、
- 左足下がりのライ
- 芝が薄い
- ベアグラウンド
など、ボールの下にスペースが無いと、
ボールが上がりにくくなります。
しかし、ボールが浮いていて、
下にスペースがあれば、
サイドブローやアッパーブローで
ボールが上げられます。
例えば、
- 左足上がりのライ
- ラフで球が浮いている
- フェアウェイでも芝が生えそろっている
- ティーショット
というように、
地面とボールの間にスペースがあると、
球を上げることができます。
そんな時は、
ボールの位置を少し左足寄りに、
ボールの少し手前に
スイングの最下点がくるように打つと、
球を上がるようになります。
難しいクラブでも、
ライを見極めることによって、
距離を稼ぐことができるのです。
フェアウェイウッドの方がやさしい
19度のユーティリティを使うなら、
フェアウェイウッドの方が、
球は上がりやすいし、
やさしいクラブです。
アイアン型よりウッド型の方が
球を上げやすいのと同じように、
フェアウェイウッドは低重心で
さらに球が上がりやすくなっています。
同じ19度なら、5番ウッドの方が、
球は上がるし距離も出ます。
同じ距離を飛ばすなら、
7番ウッドや9番ウッドの方が、
高い球でグリーンに止められます。
なので、
難しいユーティリティを使うなら、
フェアウェイウッドの方が、
スコアに貢献するのではないか、
と思います。
上がりすぎる可能性も
7番ウッドや9番ウッドは、
19度のユーティリティーに比べると、
はるかに球を上げやすいクラブです。
高い球が打てるので、
180ヤード以上先のグリーンでも、
止まるボールが打てるのは
大きなメリットです。
女子プロがミドルアイアンを抜いて、
7番や9番ウッドを使用しているのは、
200ヤードのショットでも
ボールを止められるからだと思います。
しかし、球が上がりやすい分、
風の影響を受けやすい
というデメリットもあります。
左足上がりのライでは、
球が上がりすぎて飛ばない、
ということもあります。
そこは、工夫して打つ必要があります。
ユーティリティーかフェアウェイウッドか、
どちらを選ぶかは
難しいところかと思います。
ヘッドスピードが速い人は、
ユーティリティーでも球を上げられます。
でも、ヘッドスピードが遅い人は、
フェアウェイウッドの方が
いいのかもしれません。
19度のユーティリティーは、
使用できる場所が
限られてくることを考えると、
球が上がらないと悩む人は、
フェアウェイウッドの方がおすすめです。
しかし、
まずは使ってみることだと思います。
中古ショップにいけば、
安い値段で手に入ります。
あれこれ悩むより、
1本購入して打ってみることが、
一番の解決策かと思います。
まとめ
この記事では、
19度のユーティリティーで、
球が上がらない原因や、
球を上げる方法についてお伝えしました。
ユーティリティーの19度は、
もともと3番アイアンを
少しやさしくしたクラブです。
なので、球は上がりにくいのは、
仕方のないことです。
ダウンブローで打っていると、
ロフト角が15度以下になるため、
十分な高さが得られず、
飛距離が落ちている可能性もあります。
なので、サイドブローで
打つことをおすすめします。
ボールの位置を少し左目にして、
ボールの手前にクラブを下せば、
少しは球が上がるようになります。
しかし、ライによっては、
そのような打ち方が
難しいこともあります。
ボールの下にスペースが無ければ、
球を上げることが難しくなります。
ライを選ばずに打ちたい、という人は、
フェアウェイウッドの7番や9番を
試してみることをおすすめします。
高く上がって止まる球が打てるので、
グリーンを狙うクラブとしては
最適かと思います。
5番ウッドとアイアンの間のクラブなら、
7番や9番ウッドの方が適しています。
参考にしてみてください。