ヘッドスピード測定器が正確でない3つの理由!でも工夫すれば役立つ

ヘッドスピード測定器 道具選び
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ゴルフの練習場で、
ヘッドスピード測定器を使っている人を、
よく見かけます。

打ちっぱなしで、
自分のヘッドスピードや、
正確な飛距離を知りたい。


真面目にスコアアップを望む人なら、
誰しも思うはずです。

でも、測定器を使う人の中には、
誤差があるように感じる、
という人も多いようです。

正確な飛距離が知りたくて購入したのに、
悔しいですよね。

しかし、
簡易的なヘッドスピード測定器では、
正確な飛距離を知ることが難しそうです。

それは、スピード測定の原理を知れば、
わかります。

この記事では、
ヘッドスピード測定器の原理や、
正確な飛距離を測定する方法
についてまとめてみました。

原理はドップラー効果

ヘッドスピードを測定する原理は、
ドップラー効果を利用したものです。

ドップラー効果とは、
高校の物理で習う現象です。

聞いたことがある人も
いるかもしれませんね。

わかりやすく言うと、
救急車のサイレンの音です。

救急車の音が変わって聞こえるのを
聞いたことがあると思います。

救急車が近づくと高い音で聞こえ、
遠ざかる時は低い音で聞こえます。

これは、動いているものから出る
音の周波数が変わるからです。

高い音は周波数が高く、
低い音は周波数が低くなります。

ヘッドスピード測定器も、
これと同じ原理を利用して、
スピードを割り出しているのです。

どういう仕組みかというと、

  • 測定器からマイクロ波を発射する
  • マイクロ波がボールやクラブヘッドに当たり反射する
  • 測定器がマイクロ波を受信する
  • マイクロ波の周波数を測定
  • 変化した周波数から、スピードを計算する

こんな感じで、
ヘッドスピードやボールスピードを
計算しています。

音もマイクロ波も、
波のように振動して、
空気を伝わります。

波は動いている物に当たると、
周波数が変わって反射するのです。

野球のピッチャーの球速や、
車のネズミ捕りの取り締まりも、
この原理でスピードを測っています。

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正確な数値が出ない理由

簡易的なヘッドスピード測定器は、
おそらくインパクトの前後のスピードしか
測定していないと思います。

なので、測定データも少ない。

インパクト前後の情報だけで、
正確な飛距離をだすことは、
難しいといえます。

簡易的なヘッドスピード測定器に、
誤差が出る原因として、
次のようなことが考えられます。

  • 測定するポイントにばらつきがある
  • クラブの軌道がばらつく
  • 打ち出し角度は測定できない

測定するポイントにばらつきがある

測定器からは、
あなたがスイングする
タイミングがわかりません。

なので、
あなたのインパクトの瞬間に合わせて
マイクロ波を出すことは不可能です。

おそらく、一定の時間間隔で、
連続してマイクロ波を出している
ことが考えられます。

時間間隔を短くすれば、
より正確な数値が出るはずですが、
安価な測定器では
限界があるのかもしれません。

時間間隔を短くするほど、
電池の消耗も激しくなると思います。

電源ONになっている間は、
常にマイクロ波を出していますから、
ある程度間隔をおく必要もあります。

1回の練習で電池が消耗しては、
苦情が来そうですよね。

いずれにしても、
少ないデータからスピードを
算出していることは間違いありません。

つまり、最適なポイントで
測定できていない可能性があります。

あなたが思っているより、
低い数値が出るのは、
このためかもしれません。

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クラブ軌道がばらつく

測定器に対して、
クラブ軌道が斜めに動くと、
正確なスピードになりません。

測定器から見ると、
斜めに動くものは、
実際のスピードより遅くなるはずです。

クラブの軌道は基本的に、
ダウンスイングで
インサイドからボールに向かい、
フォローでインサイドに抜けて行きます。

しかし、アウトサイドインで振る人や
やインサイドアウトで振る人もいて、
スイング軌道がバラバラです。

測定器に最適な軌道のスイングは、
めったにありません。

測定器に対して
まっすぐ動くタイミングで測定できれば、
正確かもしれませんが、ほとんどの場合、
クラブが斜めに動く場所で
測定していることが考えられます。

クラブが斜めに動くことで、
測定したスピードは
遅くなるのかもしれません。

打ち出し角度は測定できない

飛距離の計算方法は、
ボールスピード×打ち出し角度です。

打ち出し角度は、
ドップラー効果で測ることはできません。

おそらく、選択したクラブから、
打ちだし角度を決めていると思われます。

打ち出し角度は、
測定器が決めた数値になります。

信頼できる測定値は、
ボールの初速だけのため、
正確な飛距離が出ることは
不可能に近いのです。

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測定器の中で補正しているかも

以上のことから、
簡易ヘッドスピード測定器の数値は、
正確な測定値にならない、
ということがわかると思います。

しかし、中には
「いや、数値は正確だ」
という人もいます。

数値が正確に出るということは、
測定値の中で補正している
可能性があります。

例えば、
ヘッドスピードの測定値が40であっても、
45で出すように、測定器の中で
水増しして計算しているのです。

なので、
もしジャストタイミングで測定できたら、
ヘッドスピードがいきなり
10m/sくらい上がるかもしれません。

なので、
簡易ヘッドスピード測定器の数値は、
あくまでも目安として、
見ておく方がいいのかもしれませんね。

家での素振りに使える

簡易的なヘッドスピード測定器は、
正確な飛距離はわからないけど、
家での練習に使うことができます。

正確ではないけど、
スピードに比例した数値は出ます。

何回か測定すれば、
だいたいのヘッドスピードがわかります。

数値の平均値が、
あなたのヘッドスピード、
と思えばいいでしょう。

平均値が上がれば、
あなたのヘッドスピードが上がった、
と言えます。

いろいろ、スイングを変えて、
どの振り方が速く振れるか、
試すことができます。

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狭い部屋でもOK!自宅でできるヘッドスピードアップの練習方法

室内でパターの距離感の練習ができる

簡易ヘッドスピード測定器は、
パターの距離を測定する
モードがあります。

この機能を使うと、
室内でもパターの距離感を知る
練習になります。

私がパターモードで、
いろいろな距離のパットを測ったところ、
距離は正確ではないけど、
測定した数値に
比例していることがわかりました。

例えば、測定値が4mのとき、
実際に打った距離が3m、
測定値が8mの場合は、
6mになる、という感じです。

つまり、
室内で測定した数値を覚えておけば、
他のグリーンに応用することができます。

例えば、室内で、
3mの感じで打ったら、
コースの練習グリーンで
5m転がったとします。

それを踏まえれば、
10m打つには6mくらいのタッチで
打てばいいことになります。

つまり、そのグリーンでは、
測定値の60%くらいのタッチで
打てばいいことになります。

しかし、
パターの距離を測定するとき、
置き方に工夫がいることがわかりました。

ショットの測定のように、
測定器を後ろに置いたら、
パターが邪魔してうまく測定できません。

そこで、パターが邪魔にならないように、
写真のようにラインの横から
測定するといいです。

家でパターの距離感の練習がしたい人は、
試してみてください。

正確な飛距離を知りたいなら超音波距離計

もし、
あなたの正確な飛距離が知りたいなら、
超音波距離計を使うことを
おすすめします。

なんだかんだ言って、
あなたの目で見た飛距離が
一番正しい飛距離です。

超音波距離計なら、
目標までの距離を
正確に測ることができます。

距離計を練習場に持っていき、
打席からの距離をあちこち測れば、
いろんな目標までの飛距離がわかります。

例えば、練習場にある看板まで、
150Yだったとします。、

あなたの打ったボールが、
その看板まで飛んだら、
そのクラブの飛距離は150Y、
ということになります。

2階打席や3階打席のこともあるので、
高低差も計測できるものがいいでしょう。

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●まとめ

この記事では、
簡易ヘッドスピード測定器の正確性や、
測定の原理についてお伝えしました。

簡易ヘッドスピードメーターで、
あなたの正確な飛距離を
知ることは難しいです。

その理由として、

  • 測定ポイントがばらつく
  • クラブ軌道が斜めになる
  • 打ち出し角度が測定できない

ということが考えられます。

しかし、どんな打ち方をしたら、
ヘッドスピードが上がるか、
という目安にはなると思います。

自宅での飛距離アップの練習には役立ちます。

また、パターモードにすれば、
自宅で距離感を掴む練習にもなります。

簡易ヘッドスピード測定器の数値は、
あくまでも目安ととらえて、
使い方を工夫すれば、
上達に役立てることもできるはずです。

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