アイアンでダウンブローの打ち方は危険!上達を妨げているかも

ゴルフダウンブロー 技術編
スポンサーリンク

アイアンの打ち方はダウンブローで打ちなさい。
と教わった人も多いと思います。

確かに、アイアンはアッパーブローに打つと打てません。


地面を先に打ってしまいますからね。

昭和の時代の上級者は、
ソールが薄く重心の高いアイアンを使うのが一般的でした。

重心がクラブフェイスの上の方にあるので、
クラブヘッドがボールの下に入り込むような打ち方でないと飛ばない、
そういわれていました。

トップすると手がしびれて飛びませんでした。

そして、重心の高いクラブが使いこなせないと
上級者とはいえないともいわれていました。

そんな感じで、昭和の時代にゴルフを覚えた人たちは、
ダウンブローの打ち方を教えているのかもしれません。

でも、最近は道具の変化に伴い、
スイングも変わってきています。

上から叩くスイングは弊害がある

ダウンブローを意識して上から叩こうとすると、
いろいろな弊害があります。

それは、クラブヘッドをボールに直接当てようとして、
ダフり、トップが出ることです。

例えば、クラブを鋭角的に入れようとすると、
リーディングエッジが刺さるためダフりやすくなります。

それを嫌がって体を前にシフトさせると、
トップやチョロになる可能性があります。

また、右手で打ちにいくと、
アウトサイドインのスイングになり、
カットスライスで飛ばなかったり、
左に引っかけのフックも出ます。

アイアン打ち方

こんなスイングに…

インパクトゾーンが短くなる

そもそもクラブを鋭角的に入れるという行為は
インパクトゾーンを短くしています。

インパクトゾーンとは
ボールがクラブに当たっている時間です。

ダウンブローに打とうとして
鋭角的にボールに当てようとすると、
スイング軌道は縦長になります。

すると、クラブが地面を通過する範囲が(インパクトゾーン)狭くなります。

ボールに当てるだけのスイングです。

インパクトゾーンからズレたら、
ダフりやトップになります。

上から叩くという打ち方の意識は
ゴルフを難しくしているのです。

スポンサーリンク

ドライバーはダウンブローで打てない

ドライバーはティーアップを高くして打つので、
ダウンブローでは打てません。

ボールに直接当てようとすると、
クラブフェイスの上に当たって飛びません。

今のドライバーは大型ヘッドなので、
一応当たるかもしれません。

昭和の時代のドライバーは、
クラブヘッドの大きさが今の半分以下です。

ドライバー

なので、ダウンブローに打つと、
ピッチングウェッジのように高く上がる
天ぷらがよく出ました。

私もドライバーが苦手でした。

練習場で打つと天ぷらが良く出ました。

コースではティーアップを低くして打っていました。

ダウンブローを意識したスイングでは、
ドライバーと打ち方を変えなければいけないのです。

ドライバーもアイアンも打ち方を同じにした方がやさしいですよね。

アイアンだけダウンブローに打つ意識を持つと、
ゴルフが難しくなり上達を妨げてしまう可能性があります。

スポンサーリンク

今のアイアンはダウンブローに打つ必要がない

今のクラブは、重心が低く、
スイートスポットが広い構造になっています。

クラブフェイスの下の方に当たっても、
飛んでくれます。

昭和の時代も低重心のクラブはありました。

しかし、上級者にはあまり使われていませんでした。

上級者はソールの薄いマッスルバックのクラブしか使っていませんでした。

なぜかというと、マッスルバックの方が
ボールに細工しやすかったからです。

上級者のこだわりとして、
フェード、ドローを打ち分ける
ということがありました。

ダウンブローで打たなければならない、
難しいクラブは柔らかい軟鉄で作られていて、
ボールへの食いつきがいい。

なので、フェード、ドローの打ち分けがしやすかったからです。

そういうこともあり、
上級者は難しいアイアンを使い、
上から打ち込むスイングだったのです。

当然、初心者がゴルフを教わるときも、
上から打ち込む打ち方で教えられます。

上級者がそうだったからです。

しかし、今のクラブはさまざまな素材が使われています。

スイートスポットが広く、
クラブフェイスの下の方に当たっても、
そこそこ距離が出ます。

なので、昔のようなダウンブローの打ち方をしなくても
ボールを飛ばすことができます。

低重心、スイートスポットの広いクラブは、
プロでも使う人が増えてきています。

なので、今のクラブではダウンブローに打つ必要がないのです。

スポンサーリンク

スイング軌道は横長がおすすめ

アイアン打ち方

今の時代、アイアンの打ち方は、
軌道が横長のスイングが主流です。

松山秀樹選手のスイングを動画で見てみましょう。

切り返しで右肩が顔の下に来て、
低く長いスイング軌道ですね。

ダウンブローよりサイドブローの打ち方です。

芝が薄く取れていることがわかります。

芝をほとんど削らず
ボールだけ打つプロも増えています。

横長のスイングは、
地面を通過する範囲が長くなり、
インパクトゾーンも長くなります。

インパクトゾーンが長ければ、
スピンがかかりやすく
コントロールしやすくなります。

ミート率が高くなり飛距離も出ます。

そして何より、
ボールを運ぶようなスイングになります。

打ち込む打ち方だと、
打って終わりです。

この差は大きいです。

これからゴルフを始める人、
伸び悩みを感じている人は、
横長のスイングを目指してはいかがですか?

まとめ

ここでは、アイアンでダウンブローの打ち方を意識すると、
いろいろな弊害があることをお伝えしました。

ダウンブローを意識した打ち方は、
初心者にはかなり難しいかもしれません。

スイングを崩してしまう可能性もあります。

それよりは、大きな円を描くようなスイング軌道を意識することが
大切だと私は思います。

クラブヘッドが大きな円を描けば、
インパクトゾーンの長いスイングになり
ボールを運んでいく打ち方が身に着けられます。

タイトルとURLをコピーしました