ストロークプレーとは違うマッチプレーの魅力とは?

マッチプレー ルール
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マッチプレーとは、
1ホールごとの勝敗の合計で、
勝負を決めるゲームです。

その昔、ゴルフができた当時は、
1対1のマッチプレー形式で行われていたそうです。


スコットランドでゴルフが始まったときは、
ホール数も、パーがいくつかも
コースによってバラバラだったそうです。

そんな時代なので、
ストローク数などはあまり意味がなかったようですね。

なので、マッチプレーこそゴルフの原点と言えるでしょう。

この記事では、
マッチプレーのスコアの数え方や
マッチプレーならではの面白いルールについてまとめてみました。

マッチプレーのスコアの数え方

マッチプレーは、
1ホールごとに勝敗があり、
18ホール(36ホール)で勝った回数が多い選手の勝ちになります。

例えば、ホールのスコアがバーディー対パーでも
バーディー対ダブルボギーでも
同じ1勝になります。

マッチプレーのスコアは、アップ、ダウンで数えます。

勝った選手が1アップ、負けた選手が1ダウンになります。

引き分けの場合はスクエアといいます。

スコアは、勝ったホール数の差がカウントされます。

例えば、勝ったホールの数が4対2であれば、
差は2なので勝っている選手が2アップと数えます。

負けている選手から数えると、2ダウンです。

このように、勝ち負けの差を覚えておけば
スコアカードはいらなくなります。

また、勝ったホール数の差が0の場合は、
オールスクエア(as)といいます。

途中経過は、

●●番ホールを終わって
××選手の▲アップです。

という言い方をします。

勝敗が決まった時点で終了

マッチプレーは、
1ホールごとに勝敗が決まるため、
どちらかが勝つ可能性が無くなった時点でゲーム終了になります。

例えば、17番ホールが終了した時点で2アップだった場合、
18番ホールは何打差がついても、
勝敗は変わりません。

なので、18番ホールは行いません。

このときのスコアは、
2アップで1ホールが残った、
ということで2&1(ツーエンドワン)といいます。

16番ホールまで2アップで、
17番ホールも勝っている選手が勝って終わった場合は、
3&1(スリーエンドワン)になります。

引き分けると終了するホールのことを、
ドーミーホールといいます。

ドーミーホールは、
アップの数と残りのホール数が同じになるホールです。

例えば、2アップの場合は、
17番ホールがドーミーホールになります。

ドーミーホールになったら、
負けている選手は残りのホールを全部勝ったら
オールスクエアになります。

負けている選手が勝ち続ける間は
ドーミーホールは続くことになります。

つまり、延長戦がない場合は、
勝つ可能性はないということです。

延長戦をやらない場合というのは、
必ずしも勝敗を決めなくてもいい
団体戦の場合です。

トーナメント戦の場合は必ず勝敗を決めるので、
ホールアウトしてオールスクエアの場合は
必ず延長戦(エキストラホール)を行います。

エキストラホールは、どちらかが勝った時点で終了、
引き分けの場合はエキストラホールが続きます。

もう一つ、アップドーミーホールというのがあります。

アップドーミーは、
そのホールで勝ったら、
終了になるホールです。

アップドーミーホールは、
アップの数が残りのホールの数より1つ少ないホールになります。

例えば、2アップの場合、
16番ホールがアップドーミーになります。

アップドーミーホールで引き分けると、
次のホールがドーミーホールになります。

アップドーミーホールは、
負けている選手が勝ち続けると
アップドーミーホールは続きます。

負けている選手が最終ホールまで勝ちつづけると、
負けている選手の逆転勝利になります。

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マッチプレーの魅力

マッチプレーの魅力は、
1ホールでスコアを崩しても他に影響しない
というところです。

1ホール大叩きのホールがあっても、
そのホールで負けただけで、
他のホールで挽回することができます。

なので、ストロークプレーに比べて、
強気に攻めるプレーを見ることができます。

そうかと思えば、相手がトラブルになったら、
スコアを崩さないようなプレーになります。

相手のショットによって、
自分のショットも変えていかなければいけない。

攻めと守りが目まぐるしく変わるのが
マッチプレーの魅力だと思います。

相手のプレーに合わせた攻め方になる

マッチプレーは、1ホールのスコアが、
バーディー対パーでも、バーディー対ダブルボギーでも、
1アップであることには変わりありません。

1打差でも3打差でも負けは負けです。

なので、不利な状況の場合は
失敗を覚悟で攻めるプレーになります。

例えば、相手がバーディーチャンスになった場合、
自分もバーディーを取らなければ負けになります。

なので、あえてバーディーを取りに行くプレーを
強いられることになります。

そこで、ストロークプレーでは見られないような
ギャンブルショットをすることもあります。

通常なら、レイアップしたり、
林から出すだけの状況でも
グリーンを狙っていくこともあるのです。

逆に、相手がトラブルになった場合は、
自分は無理な攻めをしてスコアを崩さないように
安全なプレーをすることになります。

ホールのスコアが全体に影響することがないので、
1ホールの勝敗に集中したプレーになるのです。

相手のショットによって、
攻めのプレーか守りのプレーかが
目まぐるしく変わってきます。

このように、相手のプレーに自分のプレーが左右されるのが、
マッチプレーの面白いところです。

スコアがいい方が勝つとは限らない

マッチプレーといえば、
過去に青木功会長が、
世界マッチプレーに優勝したことが有名です。

他にも、谷口徹選手が世界マッチプレーで3位になったこともあります。

どちらも、勝負どころで力を発揮する選手ですね。

マッチプレーは、
ストロークプレーとは違ったスキルが必要なようです。

その理由として、必ずしもスコアがいい選手が勝つとは限らない、
ということが挙げられます。

例えば、同じー1でも、1バーディーノーボギーの選手と、
3バーディー2ボギーの選手とでは、
後者の方が勝つ確率は高くなります。

ボギーをたくさん打っても、
バーディーをたくさん取る選手の方が勝てる確率が高いのです。

スコアがよくなくても、
ここ一番でパフォーマンスを発揮できる選手が
マッチプレーに強い選手です。

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マッチプレーならではのルール

ストロークプレーとマッチプレーは、
競技の方式以外にも、
ルールが違っている部分があります。

ストロークプレーではあり得ない、
ちょっと変わっているルールもあります。

OKあり

ストロークプレーの競技では、
通常短いパットでもOKはありません。

もし、OKパットを打たず、拾いあげた場合は
仮に同伴者が「OK」といったとしても
拾いあげた選手にペナルティーが付きます。

しかし、マッチプレーではどんなパットでも、
相手がOKを出したらそのパットは打たなくても良くなります。

というか、そのパットは打ちたくても打つことができないのです。

我々アマチュアは短いパットをOKにするのと
少しニュアンスが違います。

マッチプレーでいうOKは、コンシードと言われています。

コンシードには、
「入ったものと認める」
という意味があります。

マッチプレーでは、1m以上のパットをOKにする場合もあるし
50センチのパットを打たせる場合もあります。

それは、そのホールで相手に絶対勝てる自信がある
という理由もあると思います。

でも、それ以外にゲームの駆け引きに使うという理由もあります。

例えば、何ホールも1m~2mのパットを打たせてもらえなかったとします。

いきなり、1mのパットでOKを出さず、
打たされる状況になったら、
ちょっと嫌な感じがしますよね。

それが、微妙に曲がるラインだったらなおさらです。

このように、マッチプレーにおけるコンシードは、
勝負の駆け引きに使われる場合が多いです。

ティーグラウンドを間違えてもペナルティーにならない

ストロークプレーでティーショットを打つ場合、
ティーグラウンド以外の場所から打つと、
誤所からのプレーでペナルティーになります。

例えば、「でべそ」と言われる、
ティーイングエリアより前で打った場合などです。

ストロークプレーの場合は、
2ペナルティーで打ち直しになりますが、
マッチプレーの場合はペナルティーになりません。

ちょっと変わっていますよね。

その代わりに、
ティーイングエリア以外で打ったショットは、
相手が取り消すことができるのです。

相手は、取り消すこともできるし、
そのままプレーを続けさせることもできる、
という権限があります。

そのティーショットがナイスショットなら取り消して、
OBや林に入った場合などはそのまま続けさせる、
ということができます。

面白いルールですね。

打つ順番を間違えると不利になる

ゴルフで打つ順番は、
ティーショットは前のホールでスコアがよかった人から、
前のホールで同じスコアの場合は、
その前のホールのスコアの順番、
という決まりがあります。

そして、ティーショット以降は
カップに遠い人から順番に打つことが決まっています。

しかし、ストロークプレーの場合はこの順番を間違えて打っても
ペナルティーはありません。

マナー違反になるくらいです。

しかし、マッチプレーで打つ順番を間違えた場合は少し変わってきます。

間違えられた選手は、
間違えた選手のショットを取り消すことができるのです。

この取り消しはティーショットの場合と同じく、
取り消してもいいし、取り消さなくてもいいです。

なので、ベタピンについたショットは取り消した方がいいし、
トラブルショットになった場合はそのままプレーさせた方がいいでしょう。

グリーン上で間違えた場合、
パットが入っても取り消されます。

いずれにしても順番間違えは、
相手に有利に働くことは間違えありません。

なので、順番は間違えないように、気をつける必要があります。

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マッチプレーがあまり認知されない理由

マッチプレーは、
プロの試合でもたまにしか行われません。

日本でも年に1回、
世界でも年に数回しか行われていません。

マッチプレーは面白いのですが、
あまり認知されていないように思います。

その理由は、時間がかかり過ぎるからだと思います。

マッチプレーは1対1で18ホール行うゲームです。

例えば、4日間でトーナメントを行う場合は、
1人1日18ホールに制限すると、
決勝までに4試合しか行うことができません。

4回戦が決勝戦になります。

出場者は16人です。

少なすぎますね。

なので、100人以上の試合にすると、
5日間にせざるを得ないのです。

競技日程が長くなると、開催費用もかさみます。

そもそも、日本のゴルフコースだと、
開催が長引けばその分営業ができなくなり、
収入ダウンになります。

1日36ホールプレーしなければならない選手もいて、
スケジュール的にもタイトな状態です。

そのため、コース側も
あまりやりたがらないのではないかと思います。

という訳で、マッチプレーの試合は、出場人数も限られてきます。

マッチプレーの試合を開催するのは、なかなか困難です。

試合数が少なくなるのも仕方ないと思います。

でも、選手の駆け引きが面白かったり、
攻撃的なプレーが見られるので
マッチプレーはとても興味深いと思います。

まとめ

この記事では、マッチプレーの魅力や、
マッチプレーならではのおもしろルールについて
お伝えしました。

マッチプレーはテレビ中継が少ないため
あまり認知されていませんが
とても面白いゲームだと思います。

ストロークプレーは自分との闘いですが、
マッチプレーは相手との闘いです。

相手のプレーに合わせて、
攻めるか守るかプレーを変えたり、
相手との駆け引きがあるのが面白いところです。

マッチプレーをする機会はあまりないと思いますが、
実際やってみると面白さがわかります。

スコアを気にせずできるので
プレーもよくなるかもしれません。

機会があったら友達を誘って
やってみるのもアリだと思います。

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