ロストボール(紛失球)の正しい処置やスコアの数え方

ロストボール ルール
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長年、ゴルフをやっていると、
自分が打ったボールが見つからない
という経験は何度かあると思います。

ちょっと曲がったけど、
打てる場所にあるだろう、
と思って行ってみるとボールがない。


ショックが大きいですよね。

そんな場合、
ロストボール(紛失球)として、
処置しなければいけません。

初心者のうちは、
「まあそこらへんからう打ちなよ」
という感じで無罰でプレーをする人もいるかもしれません。

でも、ある程度上達してくると、
ルールにもシビアになってきます。

特に、競技ゴルフをする場合には正しい処置が必要になります。

それに、友達とスコアを競う場合でも、
勝ち負けに影響してきます。

この記事では、ロストボールの正しい処置や
ロストボールを避けるコツについてまとめてみました。

ロストボールとは?

ロストボール(紛失球)とは、
明らかにOBやペナルティーエリア内にボールが飛んでないのに、
ボールが見つからない状態のことをいいます。

例えば、ボールが深いラフに入ったり、
木に引っかかって落ちてこなかったり、
落下の勢いでボールがもぐってしまった場合などに、
ロストボールになる可能性があります。

一定時間探してもボールが見つからない場合は、
ロストボールとしてプレーを続けることになります。

通常は、打った本人が自ら、
「ロストボールにします」
と宣言するのが望ましいです。

その方がいさぎいいですし、
好感がもたれると思います。

ボールを探す時間は3分

ボールを探し始めてから、
3分以上見つからない場合は、
ロストボールになります。

3分というのは、いつからかというと、
競技の場合は、マーカーや競技委員が測って、
3分経った時点になります。

プライベートなら、
しばらく探して、
もう3分経っているだろう、
という時間になると思います。

同伴者があまり長い時間探しているようなら
注意してあげましょう。

以前は、5分探すことができましたが、
2018年のルール改正により短くなり、
3分になりました。

間違えないようにしてください。

球を確認する時間は入れない

球を探し出しても、
自分のボールだと確認できない場合は、
ロストボール扱いになります。

なので、見つけたボールは
必ず自分のボールかどうかを確認しなくてはなりません。

例えば、確認せずにプレーを続けて、
後で自分のボールじゃないことがわかったら、
誤球扱いになります。

ホールアウトする前なら
さらに2ペナルティーで元の位置から打ち直しになります。

ホールアウトした後にわかったら、
競技失格になります。

なので、必ず自分のボールかどうか、
確認しなければいけません。

ラフに入っていたり、
ボールが地面にもぐって確認できないときは、
マークをして確認することができます。

確認したボールはノーペナルティーで置き直すことができます。

この確認する時間は3分の中に入りません。

確認して、ボールが違っている場合は、
探し始めてから3分を経過していても、
再び探すことができます。

ボールを確認する時間を除く時間が
3分ということになります。

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ロストボールの処置

ロストボールはどのような処置をするかというと、
打った位置まで戻って、
1ペナルティーを加えてプレーを続けます。

例えば、ティーショットをロストボールした場合、
ティーグラウンドまで戻って、
3打目からプレーすることになります。

セカンドショットをロストした場合は、
元の位置から2クラブレングス以内にドロップして
4打目からプレーすることになります。

打ちなおしたショット+1ペナルティー
ということで結果的に2打プラスされることになりますね。

スコア的にはOBと同じことになります。

競技ゴルフをする人は、
元の位置まで歩いて戻って打つので、
覚悟しておきましょう。

元の位置まで戻るのは疲れるし、
息が上がってしまって
ショットに影響します。

もし、OBやロストボールの心配がある場合は、
暫定球を打っておくといいでしょう。

暫定球とは、
仮に打ち直しする球のことです。

打った球がOBやロストボールだったことを踏まえて、
仮の3打目を打っておくことができます。

もし、ボールがあった場合は、
そのままプレーできるし、
ボールがOBだった場合は、
暫定球でプレーすることができます。

つまり、ティーグラウンドまで戻らなくていいように、
仮のボールを打っておくということです。

暫定球を打つ場合の注意点として、
打つ前に必ず、「暫定球打ちます」
と同伴者に宣言してから打つことが大切です。

宣言をしないと、暫定球ではなく、
単なる打ち直しと判断されてしまいます。

仮に最初のボールが助かっていても、
ロストボールと判断されてしまうので注意しましょう。

競技でない場合

もし、競技ゴルフでない場合、
ロストボールの処置は元の位置まで戻らず、
落ちたであろう位置から2打罰でプレーを続けます。

元の位置まで戻ると、
プレーが遅くなってしまうので、
普通はしません。

例えば、ロストボールになったのがティーショットなら、
第4打からプレーします。

厳密なルールではないものの、
スロープレーを避ける意味でも、
このルールでプレーするようにしましょう。

だいたいこの辺り、
という場所で構いません。

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ロストボールにならない場合

打ったボールが見つからなかったとしても、
ロストボールにならないケースもあります。

それは次のケースです。

  1. ボールがペナルティーエリアの中に入った場合
  2. ゴルフ場にいる第3者にボールを持っていかれた場合

1の場合は、池に入ったり谷底に落ちた場合です。

このような場合は、ボールを探すことができません。

なので、ペナルティーエリアに入ったときの処置が有効になります。

例えば、飛んだ方向に池があり、
行ってみるとボールがない、
そんなときは、池にボールが入ったものとみなして、
ペナルティーエリアに入ったときの処置を取ります。

2の場合は、第3者にボールを持っていかれた場合です。

第3者とは、カラスやサルなどの動物、
または他のホールでプレーしている人のことです。

明らかに第3者がボールを持って行った、
ということが証明できれば、ボールがあったであろう場所から、
無罰でプレーすることができます。

例えば、明らかに自分のボールが目の前で持っていかれた場合です。

そのボールが自分のものだとはっきりしている場合は無罰しなります。

しかし、自分のボールが持っていかれたことが、
証明できなければロストボールの扱いになります。

周りにサルがたくさんいて、
多分サルがボールをもって行ったんだろう、
では無罰にならないので注意してください。

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ロストボールを避けるには

夏場のラフに入ると、
ボールが見つからないことがよくあります。

OBでもないのにボールが見つからずペナルティーは悔しいですよね。

ロストボールをできるだけ避けるには、
打ったボールは最後まで目を離さないことが大切です。

深いラフにすっぽり入ると、
周りからはボールが見えなくなります。

近くまでいかないとボールが見えないのです。

なので、ボールを最後まで見て、
どのあたりに落ちたのか、
目星をつけておきましょう。

落ちた場所の近くにある木などの目印を覚えておくといいです。

自分の打った球は、
落ちるまで見続ける癖をつけておくと、
ロストボールの確率は減ります。

同伴者のボールの位置を参考にする

同伴者の飛距離が自分の飛距離と同じくらいの場合、
そのボールの位置が参考になることがあります。

同伴者のボールの位置から、
あなたのボールの飛距離はだいたい想像できます。

あとは、ボールの飛んだ方向を覚えておけば、
ボールのありかがだいたいわかります。

落ち際が見えなかったり、
ブラインドホールの場合、
この方法で探しやすくなります。

参考にしてみてください。

まとめ

この記事では、
ロストボールの正しい処置や
ロストボールを避けるコツについてお伝えしました。

ロストボールの正しい処置については、

  • ボールが見つかっても自分のボールと確認できないとロストボールになる。
  • 基本、1ペナルティーで元の位置からプレーを続ける。
  • 1打目でロストボールなら3打目からプレー再開
  • 競技でない場合、スピードアップのため、2ペナルティーでボールのあるであろう周辺からプレーを続ける
  • 第3者がボールを持っていったことがはっきりしている場合は無罰になる。
  • ペナルティーエリアに入ったことが予想される場合は、ペナルティーエリアの処置をする。

ロストボールを避けるには、
最後まで自分の打ったボールを見続けることが大切です。

ボールが落ちた地点がある程度わかれば、
ボールが探しやすくなるからです。

ロストボールの正しい処置を知って、
現場で困らないようにしましょう。

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