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クラブ11本で優勝のパグンサン、クラブを減らすメリットとは?

クラブ選択
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フィリピンのジュビット・パグンサン選手が、
11本のクラブで初優勝したことが話題になっています。

しかも、全英オープンの出場権がかかった、
レベルの高い試合です。


さらに、帯同するキャディがいなくて、
ゴルフバッグを担いでラウンドしたようです。

パグンサン選手は43歳でのツアー初優勝ですから、
何が幸いするかわからないですね。

しかし、4日間のトータルスコアが17アンダーですから、
立派なスコアですね。

クラブの本数とスコアは関係ないのでしょうか?

ゴルフでは一般的に、
距離を加減して打つことは難しいとされています。

例えば、7番アイアンで170ヤード飛ぶところを、
150ヤードに加減して打つことは難しいのです。

それは、自転車をゆっくり漕ぐと、
バランスを崩しやすいのと同じ原理です。

ゆっくり漕ぐとフラフラしますが、
全力で漕げば安定して走りますよね。

それに、加減して打ったボールは、
ヘッドスピードが落ちるため、
スピンがかかりにくくなります。

仮に加減して打てても、
グリーン上で止めることが難しくなるのです。

にもかかわらず、
パグンサン選手は11本のクラブで優勝、
という偉業を成し遂げたのは何が良かったのでしょうか?

11本でラウンドするメリットが何かあるはずです。

この記事では、11本のクラブで優勝したパグンサン選手は、
他の選手に比べて何が良かったのかについて考えてみました、

これは、我々アマチュアにも参考にできるところがあると思います。

なぜ11本でラウンドしたのか

そもそもなぜパグンサン選手は、
11本のクラブでラウンドしたのでしょうか?

規定では、バックの中に
14本までクラブを入れることが許されているのに、です。

ことの発端は、コロナ対策で、
コースキャディを付けることができなかったことです。

キャディなしのラウンドを余儀なくされた時点で、
パグンサン選手の選択肢は、
手引きカートを使用するか、
バッグを担いでラウンドするか、

2択でした。

しかし、手引きカートはフェアウェイち入ることができなかったため、
バッグを担ぐという選択肢になった訳です。

パグンサン選手は、
過去にも3回ほどバッグを担いでラウンドことがあるそうです。

そのとき、14本のクラブで、
重くてうまくいかなかったので、
今回3本減らして、
11本のクラブで試合に挑んだようです。

かなり思い切った決断ですね。

練習ラウンドならともかく、
試合で3本抜くというのは、
なかなかできないと思います。

しかも、パグンサン選手が抜いたクラブは、
アイアンの、3、4、6、8番

そして、3、4番アイアンの変わりに、
19°のユーティリティを入れたそうです。

グリーンを狙うのに使いそうなクラブですよね。

このセッティングでは、
番手間の距離間隔が大きく空いてしまいそうです。

5番と7番、7番と9番の間の距離を打つときに、
かなり苦労しそうです。

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番手間の距離は30ヤードを超えるかも

クラブ11本のラウンドで何が難しいかというと、
番手と番手の間の距離を打つことだと思います。

5番アイアンで200ヤード飛ぶとすると、
7番アイアンの飛距離は170ヤードくらいだと思われます。

ツアープロなので、
もっと飛ぶことを考えると、
さらに番手間の飛距離は開きます。

つまり、番手間の距離は30ヤードを超えることが予測できます。

プロなので、距離を調整して打つことは問題ないと思いますが、
グリーンに止めることが難しそうです。

フルショットならスピンがかかるけど、
ハーフショットではスピンがかかりにくいからです。

こんな状況で、60台のスコアを出すのは、
至難の業のように思えます。

しかし、クラブの本数を減らすことで、
メリットもあります。

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クラブ選択で迷わない

アイアンを4本抜いたことにより、
クラブ選択で迷うことがなくなったと思います。

例えば、6番アイアンの距離が残ったとき、
グリーンに届かせるクラブは5番アイアンです。

6番でフルショットか、5番で抑えるか、
という選択肢はありません。

迷う時間がないため、
リズムが良くなったのかもしれません。

ある意味、覚悟を持ってショットに望んだことが、
いい結果に結びついたと思います。

もし、グリーンオーバーしても、
6番を使えばという後悔もありません。

距離が合わなくても仕方がない、
と思えるので気持ちの切り替えも速くなります。

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同じクラブを使う回数が増える

パグンサン選手は、
クラブを3本少なくしたことで、
必然的に同じクラブを使う回数が増えます。

同じ重量、同じ長さ、同じバランスのクラブを使う回数が増えたことで、
ミスショットの回数が減ったのではないでしょうか?

クラブの長さが変われば、
アドレスの前傾姿勢が変わってきます。

クラブの重量やバランスが変われば、
スイングのしやすさが変わります。

14本のクラブを使えば距離が合わせられる。

確かにそれも正しいですが
たくさんのクラブを使い分けるのも難しい、
というデメリットもあると思います。

フルセット揃えたら良いスコアが出る、
とは一概に言えないようです。

クラブの本数を少なくすることで、
スイングしやすくなり、
ミスショットを減らす効果があります。

少ないクラブでラウンドすると上達する

ここまでお伝えしたように、
必ずしも14本のクラブがあっても良いスコアが出るとは限りません。

むしろ、我々アマチュアは、
クラブの本数を減らしてラウンドすることで、
上達しやすくなるのではないかと思います。

我々アマチュアは、
とかく番手間の距離を埋めるようにクラブセッティングしがちです。

例えば、フェアウェイウッドとアイアンの間の距離を埋めるユーティリティとか。

5番ウッドで180ヤード、
5番アイアンで160ヤード、
170ヤード打つクラブが欲しい、
といった具合です。

確かに、それで上達できれば、
それに越したことはありません。

同じスイングで距離を打ち分けられるのは簡単そうです。

でも、実際それだけクラブがあっても、
クラブ選択で迷うことはありませんか?

例えば、150ヤードでもアゲンストだったり、
上りだったりすると、
クラブ選択は難しいですよね。

同じフルショットでグリーンを狙う場合、
距離感が難しくなります。

そんなとき、少し低い球を打ったり、
スライス気味の球を打ったりして、
うまく距離感を合わせるスキルがあれば、
グリーンオンできたりします。

フルショットの練習ばかりで、
ゴルフのスキルは上がるでしょうか?

同じクラブで何通りもショットの引き出しをもっていた方が、
ゴルフの幅が広がって、上達につながると思います。

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