アマチュアゴルファーにとって、
ショートホール(パー3)は
最もスコアをまとめやすいホールです。
距離や難易度にもよりますが、
平らなティーグランドから
ティーアップした状態で
グリーンを狙えるからです。
そのため、100を切りたいなら、
最低でもボギーの4打でまとめたいところです。
しかし、ショットが安定しないうちは、
バンカーに入れたり難しいアプローチを残したり、
結果ダブルボギー、トリプルボギーになっていませんか?
ショートホールで大叩きするのはとってももったいないですよね。
ここでは、100切り目前の人が、
パー3を最低ボギーで上がるための
戦略的な考え方についてお話したいと思います。
プラスマイナス20ヤードはOKと考える
まず、パー3のティーショットで最も大切なのは
クラブ選択です。
パー3を安定して4打以内で収めるには、
ティーショットでグリーンに乗せるか
その周辺くらいに運ぶことが目標です。
クラブ選択の間違えで、
セカンドショット以降を難しくすると
大叩きの原因になります。
まずは、グリーンのセンターまでの距離から
クラブ選択して行きます。
その時、大叩きしないために必要なのは、
苦手なクラブを使わないということです。
例えば、ミドルアイアンが苦手なら
ユーティリティなどを使います。
苦手なクラブを使い、
グリーンを大きく外すことは
絶対避けたいです。
そのためには、
グリーンのセンターまでの距離から
プラスマイナス20ヤードはOKと考えます。
例えば、センターまで150ヤードなら、
130ヤードから170ヤードまではOKです。
なぜこういう考え方をするのかというと、
多くのゴルフ場のグリーンは
40ヤードくらいの直径はあるからです。
なので、この距離の幅の中から
優しくグリーンに乗せられる距離の
クラブを選択することができます。
例えば、5番アイアンで
150ヤード飛ぶとします。
130ヤードから170ヤードというと
7番アイアンから5番ウッド
くらいまで大丈夫ですね。
5番アイアンが苦手なら7番アイアンでもOK.
ピンが奥にあったらユーティリティ、
手前なら7番アイアンというような
クラブ選択ができます。
これが170ヤードのパー3になると、
5番ウッドでセンターまで、
5番アイアンは使わないとすると
手前ならユーティリティ、
奥なら3番ウッドくらいになります。
これ以上の距離になると、
また別の戦略になりますが、
考え方としては
できるだけミスの少ないクラブを選択するということです。
距離表示に注意
クラブ選択で注意しなければいけないのは、
ゴルフ場で表示されている距離は
必ずしもセンターまでの距離ではない
ということです。
ゴルフ場によって、
センターまでの距離表示のところと、
グリーン手前までのところがあります。
同じ距離表示でもセンターまでの距離と手前までの距離で、
20ヤード以上も変わってくるので注意が必要です。
距離表示が手前までか、センターまでかというのは
ラウンド前にフロントで聞くことができます。
なので、忘れずに確認することが大切です。
知らないで、
ショートするのはショットが悪いせい
と思ったままラウンドが終わることのないように注意してください。
花道の方向を狙う
花道とは、グリーンの手前で、
バンカーでもラフでもなく
フェアウェイになっているエリアです。
コースレイアウトによっては、
花道がないホールもあります。
しかし、花道があるホールは
できるだけ花道方向に打ちましょう。
なぜかというと、
届かなくても転がってグリーンに乗る場合があるからです。
乗らなくても、手前からの優しいアプローチが残ります。
最低でも2オン2パットのボギーで上がれます。
これが、バンカーやラフに落ちたら
ほとんどグリーンに乗ることはありません。
もし花道を狙わないと、
バンカーに入って目玉になったり
ラフに沈んでアプローチが難しくなることがあります。
すると、ダブルボギー、トリプルボギーのリスクが高まります。
アプローチに自信があれば別ですが
自信がない場合は
できるだけ花道を狙うのが良い戦略です。
傾斜の少ないエリアを狙う
一般的に日本のゴルフ場は
手前から奥に向かって上っているため、
手前に外す方が優しいといわれています。
しかし、すべての場合に当てはまるとは限りません、
例えば、グリーン手前の登り傾斜が強い場合です。
グリーンの面が見えない程の強い傾斜は
アプローチが難しいですよね。
そんなときはグリーン奥を狙うことを考えましょう。
グリーン奥の傾斜が少なかったら、
大きめのクラブで奥を狙った方が
アプローチは優しくなります。
距離が長いショートホールの戦略
我々がラウンドする場合、
多くのショートホールは
せいぜい180ヤード以下です。
ドライバーでも届かない、
ということは少ないのではないでしょうか?
しかし、まれに200ヤードを超えるパー3をプレーすることがあります。
また、競技会などに出ると、
バックティーからラウンドすることになり
200ヤード超えのパー3をプレーする機会が増えます。
得意なクラブで200ヤード飛ばせる人はいいですが、
飛距離の出ない人はどうすればいいのでしょうか?
まず、グリーンに届かないとわかった時点で、
どうやって2オンさせるかを考えます。
ハザードを超えるクラブを持つ
まず、200ヤードを超えるパー3は、
谷超え、池超えである場合が多いです。
最低でも、これらのハザードは超えなければいけません。
ハザードに入れた時点で、
ボギーで上がることは絶望的です。
なので、クラブ選択も狙う方向も、
ハザードを避けるためのものでなければなりません。
もしも、グリーン近くまでハザードが迫っている場合は、
左右に避けられないか検討します。
得意なクラブ得意なショットで戦略
200ヤード以上のパー3だからといって、
何でもドライバーを選択するのも考えものです。
ドライバーが苦手なクラブなら論外ですが、
得意であってもグリーン周りに行く可能性は低いからです。
グリーン周りのバンカーに捕まったり、
アプローチの難しい場所に行ってしまっては、
ドライバーを使うメリットがありません。
それより、得意なクラブを使い、
アプローチのしやすい位置にホールを運ぶ戦略が効果的です。
なるべくなら花道の方向を狙い、
フェアウェイがあればそちらの方向を狙います。
また、中途半端な距離を残すより、
フルショットの距離を残した方が
グリーンに乗せやすい場合もあります。
例えば、210ヤードのショートホールで、
サンドウェッジのフルショットが60ヤードなら、
ティーショットは150ヤード飛ばすために
5番アイアンで打つという戦略もあります。
できるだけ、得意なクラブを使い、
得意なショット、アプローチができるような戦略をすれば
おのずとスコアがまとまってくるはずです。
パー3の戦略がパー4やパー5に使える
この考え方はパー3だけでなく、
パー4やパー5のグリーンを狙うショットでも
使える考え方です。
つまり、パー3でグリーンを狙うショットの戦略ができれば
大きくスコアアップが望めます。
グリーンの周りを見て、
どこに外すのがアプローチが優しいか、
どこを狙えば安全か、
クラブ選択はどうすれば失敗が少ないか、
考えてティーショットを打つ習慣を付けると、
スコアアップも早くなるでしょう。